【投資信託】新NISAによる資産配分アセットアロケーションの見直し~運用商品ポートフォリオの紹介~

投資信託

 

【投資信託】新NISAによる資産配分アセットアロケーションの見直し~運用商品ポートフォリオの紹介~

 

1.アセットアロケーションとポートフォリオの違い

 

アセットアロケーション「asset(資産)・allocation(配分)」とは、株式や債券などへの投資資産の配分のこと。 収益性の異なる金融資産に分散して投資することにより、運用リスクの低減を図るとともに、安定した収益の確保を目指します。

 

一方、ポートフォリオ(Portfolio)とは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。 「ポートフォリオを組む」ということは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。

 

ポートフォリオは「アセットアロケーション」という言葉とともに使われることが多いです。 つまりアセットアロケーションとは、株式や債券などジャンルごとの資産配分を指します。 一方、ポートフォリオはさらに具体的な金融商品の組み合わせです。 アセットアロケーションで資産配分を、ポートフォリオで資産配分の内訳を示すというイメージです。

 

 

2.<運用ベース>三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 

企業の株は、働く人が定年退職しても、新しい人が入社するため、代替わりしながら成長していく資産です。

 

但し、1つの企業や1つの国に集中した場合に、株価暴落を被るリスクを抱えています。

 

全世界株式(オール・カントリー)であれば、全世界の株式に分散でき、時価総額分散投資により、株価後退のある企業や国が淘汰されるというメリットがあります。

 

ここが、日経平均やアメリカ株S&P500の投資信託と違うところでリスク分散できます。

 

 

表1.新NISA運用開始時(2023年12月1日時点)

 

新NISA 銘柄名 決済 積立設定 設定金額 年間
積立投資枠 三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) クレカ
三井住友CG
毎月(1日) 50,000円 60万円
現金 毎月(1?日) 50,000円 60万円
成長投資枠 三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 現金 毎日 10,000円 240万円
合計 360万円

 

 

3.<初期見直し>遊び心としての副商品の追加(インド株インデックス投信)

 

昨今、インド株のインデクス投信の信託報酬が大幅に引き下げられました。

 

インドは、2023年に中国を抜き世界最多の人口国となりました。(14億人大)

更に、人口ピークは2060年であり、生産年齢人口(15歳~64歳)の比率が高いことより、期待をこめて、一部見直すこととしました。

 

 

表2.初期見直し(2024年1月2日時点)

 

新NISA 銘柄名 決済 積立設定 設定金額 年間
積立投資枠 三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

→<※クレカ決済が5万円→10万円に引き上げ後>全額クレカ決済

クレカ
三井住友CG
毎月(1日) 50,000円 60万円
現金 毎月(1?日) 50,000円 60万円
成長投資枠 三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 現金 毎日  7,500円 180万円
大和-iFreeNEXT インド株インデックス

→<※SBI証券にて販売後>SMTAMインド株式インデックス・オープン(※2024年2月24日設定変更済)

現金 毎日  2,500円 60万円
合計 360万円

 

 

4.<リスク分散>新NISA投資信託のアセットアロケーションとポートフォリオの見直し

 

(1)新NISA投資信託のアセットアロケーション見直し

 

NISAの投資先は、これまで全て株式の投資信託としてきましたが、年齢が50代を迎えるにあたり、今までの増やすことに加え、守ることも検討したほうがよいとの結論に至り、新NISAの資産配分(アセットアロケーション)を見直すこととしました。

 

今回、守りの運用に見直す理由は、以下です。

 

・50代を迎えるにあたり、既にある程度の資産を確保しており、増やすより、守って使うことを考えいく時期にきている

 

・アメリカや日本政治の腐敗、中国共産党による独裁覇権主義の膨張により、株式一辺倒では、不安な時期にきている

 

新NISA積立投資のアセットアロケーション(資産配分)としては、

 

・株式投資50%(6分の3):資産価値の成長を期待

・ゴールド投資33%(6分の2):有事の資産リスク分散、希少価値があり長期で右肩上がり

・債券投資17%(6分の1):株価暴落時のリスク分散として上昇期待

 

で運用することとしました。

 

 

(2)新NISA投資信託のポートフォリオ見直し

 

株については、オルカンとインド株インデックス投信に加えて、日本株のTOPIXインデックス投信を加え分散しました。

 

株式積立投信の50%の配分内訳は、

 

・オルカン17%(6分の1)

・インド株インデクス17%(6分の1)

・日本株TOPIXインデックス17%(6分の1)

としております。

 

 

ゴールド及び債券は、以下の表の商品としておりますが、決め手のポイントは

 

・運用管理費用(信託報酬)が安いこと

 

がポイントです。

 

 

債券については、日本を含まない先進国債券の商品としました。その理由は、

 

・米国金利が現在5%程度と高いことから、金利が下がっていく見込みであり、米国債券価格の上昇を期待できる

 

・日本金利が現在0%程度と低いことから、金利が上がっていく見込みであり、日本債券価格の下降が予想される

 

・米国一辺倒ではなく、優良格付債券で、各国の債券投資配分が変るもの

 

として、先進国債券インデックスを選んでいます。

 

 

表3.半年経過後の見直し(2024年10月12日時点)

 

新NISA 銘柄名 決済 積立設定 設定金額 年間
積立投資枠 三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) クレカ
三井住友CG
毎月(3日) 50,000円 60万円
SBI-SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンド クレカ
三井住友CG
毎月(12日) 50,000円 60万円
成長投資枠 SBI-SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) 現金 毎日  5,000円 120万円
三菱UFJ-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 現金 毎日  2,500円 60万円
au-auAM Nifty50インド株ファンド(※SMTAMインド株式インデックス・オープンからの変更) 現金 毎日  2,500円 60万円
合計 360万円

 

 

表4.インド株の低価格インデックスの比較

 

ファインド名 大和-iFreeNEXT インド株インデックス  

SMTAMインド株式インデックス・オープン

 

au-auAM Nifty50インド株ファンド
目標指数 Nifty50
投資先 先物(シンガポール証券取引所orナショナル証券取引所(インド)) インドの金融商品取引所等 ナショナル証券取引所(インド))
信託報酬 0.473% 0.308% 0.297%程度
SBI保有ポイント付与率 0.05% 0.05% 0.05%
差し引きコスト 0.423% 0.258% 0.247%

 

 

5.更に余裕資金がある場合の運用(楽天カード+楽天ペイ払い、楽天オルカンや楽天日経225)

 

上記で、新NISAの年間購入として、積立枠120万円と成長枠240万円の計360万円を投信しても更に余裕資金がある方には、楽天証券の特定口座で毎月積み立てる楽天カードクレカ決済で10万円、楽天ペイ決済で5万円の月額計15万円を投信積立てすることで年間180万円を株式市場で運用することをお勧めします。

 

設定はクレカ決済が買付日毎月1日固定のため、楽天ペイ決済は、月の中旬ぐらいを設定し買付することで、ドルコスト平均法による買付口数の平均化が図れます。

 

これにより、0.5%の楽天ポイントが還元されて、月々750円相当の750ポイントが貰えます。これをポイント投信積立することにより、更に複利効果が得られます。

 

購入商品ですが、最近、楽天証券で販売を開始した「楽天オールカントリー」が信託報酬で最安値となり、更に楽天証券で一部、投信残高ポイント還元が復活した対象であるため、これが楽天証券で買えるオルカンの中で一番お得です。

 

表5.楽天証券における楽天オルカンと三菱UFJ eMAXIS Slim他オルカンの比較表

 

 

また、楽天・日経225インデックス・ファンドなど他にも有利な投信残高ポイントプログラム対象ファンドがありますので、以下を組合せてもよいです。

 

表6.楽天証券 投信残高ポイントプログラム対象ファンド

 

但し、特定口座での買付分は、あくまで余裕資金を低金利の銀行預金で眠らせないための行為であり、確定拠出年金、新NISAで満額投資した後、次の順位です。優先順位が高い口座の投資資金が不足した際には、迷わず特定口座商品を売却し、優先順位が高い口座にて買付購入するように切替えましょう。

 

 

6.まとめ

 

新NISAの投資先を検討するには、自身で納得のいく論理的根拠が必要です。

 

長期運用で資産を増やし守り続けることが必要なのに、納得せず運用したところで、株価変動に踊らされて長続きしません。

 

検討すべきポイントは、

 

1.まずは、自身の年代経過で、リスク分散をどう考えるか、どう資産配分をすべきか

 

2.投資信託の商品選定にあたり、信託報酬とSBI保有ポイントを考慮した差引コストの安い商品を選ぶ

 

以上のポイントを踏まえて、自身で納得して投資することで、長期投資が継続します。

 

なお、商品の信託報酬は、各社で見直されるため、ときどきチェックすることをお勧めします。類似商品であれば、信託報酬が安いものを選ぶことと決めておけば、躊躇なく見直しできます。私の場合、インド株インデックス投信の信託報酬最安値をチェックし、今年で既に3つ目の商品に見直しました。商品毎に運用成績がその都度、多少違いますが、信託報酬は、毎年掛かる固定費であるため、安い商品は、長期投資で有利だからです。

 

以上、今回の紹介をご自身で検討する参考としてみて下さい。

 

以上

 

 

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