【投資信託】積立NISA口座を他社からSBI証券への切換え方法 ~楽天証券からの乗換え(金融機関の移管)方法、Uターン変更~
私は、2020年の10月に積立NISA口座をSBI証券から楽天証券に切換えました。
それは、その当時、楽天証券で投信積立する際に、楽天カードクレジット決済により、月額50,000円分まで1%のポイント還元されるという大きなメリットがあったからです。
しかし、
①来年度から楽天キャッシュ決済で、月額50,000円分まで0.5%のポイント還元に改悪されること。
②毎月末時点の投資信託の残高に応じて何度でも楽天ポイントが付与される制度がなくなったこと。
この2点で私は、以下の理由により、SBI証券の方が有利であると判断し、SBI証券に乗換えました。
①SBI証券は、
三井住友カード(NL)決済で、月額50,000円分まで0.5%のポイント還元がある。
三井住友カードゴールド決算で、月額50,000円分まで1.0%のポイント還元がある。
三井住友カードプラチナ決算で、月額50,000円分まで2.0%のポイント還元がある。
②投信マイレージにより、投資信託の月間の平均保有金額に応じてポイントが貯まります。
〔800万円まで最大0.2(%/年)×1/12、800万円以上の分は、0.05(%/年)×1/12〕
①の三井住友カード(NL)と楽天キャッシュ決済では、0.5%とポイント還元が同じであるが、②の投資信託の月額保有金額に応じてポイントが貰えるSBI証券の方が有利であるため、積立NISA口座を楽天証券からSBI証券に乗り換えました。
なお、数年間でNISA口座をSBI証券→楽天証券→SBI証券とUターンで乗り換た人は、今年が1番ベストなため、私が最も早いと思います。
証券会社がポイントで釣っておいて、集まれば改悪するケースへの対抗措置として、この記事を作成しましたので、以下を参考にして下さい。
※.先の記事で三井住友カードのメリットについて、解説した記事を作成しております。興味のある方は、末尾に、関連記事として、リンクを貼りましたので参照願います。
今回は、私が体験した積立NISA口座を楽天証券からSBI証券に移管した手続き方法や留意点について、以下に解説します。
1.積立NISAを他社からSBI証券へ乗換え前の前提条件
(1)SBI証券の特定口座を開設しておく
SBI証券口座をお持ちでない場合には、以下に記載する積立NISAの申込のときでも構いません。
(2)三井住友カード(NL:ナンバーレス、等)を作成しておく
三井住友カード(NL等)を作成する必要があります。これにより積立NISAを三井住友カード(NL等)でクレジット決済にすることにより、買付金額の0.5~2.0%分のVポイントが得られます。この得られたVポイントで更に投資信託の買付が可能となります。
(3)翌年の変更は、前年の10月1日からです
つまり、その年の9月30日までであれば、当年中に変更できます。但し、それは、当年中に積立NISA商品を購入していない場合に限ります。例えば、当年1月に積立NISA商品を買付していれば、その年は1月に買付けした口座で買い続けるしかありません。
よって、現実的には、10月1日から年末までに切換えて(移管して)、翌年からSBI証券の口座で買い付けることになります。
2.積立NISAの金融機関変更の流れ
手順1. SBI証券へ電話連絡しNISA口座の申し込みをする
SBI証券より「<少額投資非課税制度>非課税口座開設届出書」を取り寄せる
(積立NISAの場合は、その旨を話す。後日郵送で送られてくる)
手順2. 楽天証券へ電話しNISA口座移管のための解約を申し出る
(楽天証券HPでの手続き方法を説明してもらう。一緒にHP手続き操作の案内あり。説明不要な方は、直接HPで解約手続きを行う)
楽天証券HPで手続きし「勘定廃止通知書(金融商品取引業者等変更届出書)」を取り寄せる
(楽天証券ホームページより。後日郵送で送られてくる)
手順3. SBI証券へ書類返送
SBI証券に「<少額投資非課税制度>非課税口座開設届出書(つみたてNISA開設届出書)」と本人確認書類(運転免許証など)、及び「勘定廃止通知書」を提出する
しばらくするとNISA口座開設完了します!
手順1と手順2は、同時進行が可能です。
手順3は、手順1と手順2が終了し、資料受取後に可能です。
これから、上記の手順を詳しく解説していきます。
手順1. SBI証券へ電話しNISA口座移管のための申込をする
SBI証券へ電話して「<少額投資非課税制度>非課税口座開設届出書」を取り寄せる
積立NISAの資料請求には、あらかじめSBI証券の総合口座が開設済みである必要があります。
SBI証券の総合口座をお持ちでない方は、先に総合口座を開設して、その後にNISA口座を開設する流れになりますので、総合口座を開設済みの人よりも手続き期間を要します。
PCやスマホで、SBI証券のホームページを開き、直接そこかれ総合口座やNISA口座を申し込むことも可能です。
詳しくは、SBI証券の連絡先へNISA口座移管のための開設を申し出るのが間違いありません。
(フリーダイヤル)0120-104-214
(携帯電話・PHSの場合)0570-550-104(通話料有料)
受付時間:平日9時~18時(但し、年末年始を除く)
「<少額投資非課税制度>非課税口座開設届出書」は、電話して2~4日程度で自宅に届きます。
(私の場合、10月17日(月)に移管のための開設電話をして、10月19日(木)に届きました。氏名のみを記入して10月29日(土)に「本人確認書類」と「勘定廃止通知書」と一緒に返送しています。以下にに受け取った書類を掲載しています)
(写真1)<少額投資非課税制度>非課税口座開設届出書
(写真2)本人確認書類
手順2. 楽天証券へ電話しNISA口座移管のための解約を申し出る
(楽天証券HPでの手続き方法を説明してもらう。一緒にHP手続き操作の案内あり。説明不要な方は、直接HPで解約手続きを行う)
楽天証券HPで手続きし「勘定廃止通知書(金融商品取引業者等変更届出書)」を取り寄せる
(楽天証券ホームページより。後日郵送で送られてくる)
電話でホームページからの手続き方法を説明してくれます。特に気がねする必要もありません。引き止める文言もなく、指示に従いPCを操作手続きしたところあっさり「勘定廃止通知書(金融商品取引業者等変更届出書)」が数日以内に送付されます。受取ったあとに特に記入箇所はありませんでした。
PCやスマホで、楽天証券のホームページを開き、そこかれNISA口座の移管解約を申し込む形になります。
(フリーダイヤル)0120-106-298
(携帯電話・PHSの場合)03-6739-3400(通話料有料)
受付時間:平日8時30分~17時(但し、年末年始を除く)
NISA口座は、楽天証券HPにログインして「マイメニュー」→「お客様情報設定・変更(お客様情報一覧)」画面で「NISA口座(詳細)」をクリックし申込みます。
NISA口座をWebで申込んでから、数日程度で「勘定廃止通知書」が到着します。
(私の場合、10月22日(土)に申し込んで、10月24日(月)作成、数日後の10月26日(水)に到着しました)
(写真3)「勘定廃止通知書」
手順3. SBI証券へ書類返送
SBI証券に「<少額投資非課税制度>非課税口座開設届出書」と本人確認書類、及び「勘定廃止通知書」を提出する
SBI証券から届いた「非課税口座開設届出書」に氏名を記入し、「運転免許証のコピー」、「勘定廃止通知書」を添えて返信します。
SBI証券の「非課税口座開設届出書」と楽天証券から送られてきた「勘定廃止通知書」を返信用封筒へ入れて、SBI証券へ郵送します。
(写真3)SBI証券への返信用封筒(切手不要)
郵送後に、2週間程度でつみたてNISAの口座開設が完了します。
(SBI証券から開設手続き完了メールが届きます。私の場合は、10月29日(土)に郵便発送したので、2週間後の11月11日(金)には、つみたてNISAの開設手続きが完了する予定でしたが、実際の実績は、申込完了のお知らせが11月8日(火)にSBI証券からあり、税務署への可否確認後の11月17日(木)付けで、つみたてNISA口座が開設しています)
手順1と手順2を同時進行した場合には、手順3が完了するまでに、最短の場合に、3週間程度でNISA口座が開設します。
(私の場合は、NISA口座のUターンが出来るかの確認のため10月17日(月)に手順1をスタートし、手順1の資料を受けっとってから、10月22日(土)に手順2を行ったため、10月29日(土)に手順3の申込資料をSBI証券い送付しました。
移管切換えに関するつみたてNISA口座開設の全てが完了するのは、提出して約2週間後なので全体で約4週間かかります。私の場合には、11月8日(火)に「【SBI証券】金融機関変更による「つみたてNISA」口座開設申込完了のお知らせ/開設をお待ちください」のメールが届き、その後SBI証券HPへログインした際に、11月17日(木)付けの「金融機関変更によるNISA口座(NISAまたはつみたてNISA)開設完了のお知らせ)」を確認しました。証券会社より税務署へのNISA口座(NISAまたはつみたてNISA)開設の可否の確認を行うため期間が掛かります)
2.積立NISAの金融機関変更の留意点(注意点)
・NISA口座の移管は、年単位であるため、積立NISAで年積立枠の上限40万円まで積立したいのであれば、移管前の金融機関での積立となります。
・年末までに積立NISA口座を移管できていない場合には、12月中に、翌年1月の「移管前の金融機関での積立NISA自動買付け設定を削除」しておきましょう。
・三井住友カードクレジット決済で、積立NISAや投信積立を自動買付けすることで、買付け金額の0.5~2.0%のVポイントが得られるのが移管の最大メリットです。(但し、ポイント付与対象分は、月50,000円の買付け分が、上限となります)三井住友カードを持っていない方は、積立NISAをSBI証券に移管開設する手続きと同時に、三井住友カードを作りましょう。
(図1)SBI証券投信積立×三井住友カード決済メリット図
(表1)SBI証券投信積立×三井住友カード決済メリット表
・三井住友カードクレジット決済での翌月の積立申込締切日は、前月の10日までとなります。14日頃に登録カードの認証と売上が行われ、月末までにVポイント付与、翌月1日に買付が行われる流れです。翌年1月から積立を開始したいのであれば、前年12月10日が積立申込の締切日です。
(表2)クレカ投信締切、ポイント付与、発注時期のスケジュール表
・SBI証券への積立口座の移管完了や三井住友カードの作成が12月10日を過ぎてしまった場合には、2月以降の買付けになります。積立NISAであれば、年間上限枠が40万円であるため、12カ月で割った月額上限は33,333円ですが、2月以降の積立買付けの場合には、11カ月で割って月額36,363円となるように買付け設定するなど臨機応変な対応が可能です。
・移管完了が12月10日を過ぎた場合、2月以降の購入となります。積立NISA買付け自動設定金額を月額36,363円として、Vポイントの対象上限が月50,000円であるため、満額買付したいならば、差額分の月額13,637円を特定口座で買付け設定すればよいことになります。
・積立NISAの月額設定金額が、2月以降で上限40万円となるように設定されている場合には、翌年分の買付けを1月から買付けできるように、前年の11月16日頃~12月10日の期間中に、積立NISAと特定口座の投信積立額を見直す必要があります。
・投信積立買付けにより、貰ったVポイントで投信積立する場合には、Vポイントによる月額積立額の買付設定が出来ないため、私は、目当ての投資信託商品の値が下がったタイミングでVポイントによる個別買いをしています。
・なお、投資は「自己責任」ですので、くれぐれもお忘れなきよう、留意してください。
4.まとめ(要点)
手順1.SBI証券へ電話しつみなてNISA口座開設の申し込みをする
(「非課税口座開設届出書」を手に入れる。SBI証券口座をお持ちでない方は、口座開設の手続きを!)
手順2.楽天証券にてつみたてNISA口座の移管解約の申し込みをする
(「勘定廃止通知書」を手にいれる)
手順3.SBI証券に「非課税口座開設届出書」と「本人確認書類」、及び「勘定廃止通知書」を提出する
その他.三井住友カードをお持ちでない方は、三井住友カード作っておく(Vポイントゲットのため)
関連記事:【投資信託】三井住友カード(NL)を作った感想 ~投信積立とコンビニタッチ決済のVポイント還元率でお得なクレジットカードのメリットや作成の判断材料~
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