【資格受験】同じ技術者資格の中でステップアップを踏まずに上位を取得した資格毎の体験談 ~電気工事施工管理技士、管工事施工管理技士、電気工事士、衛生管理者~
私は、技術系の資格を複数取得してきました。
そのうち同一資格名の中で、ステップアップを踏んで取得した資格と、ステップアップを踏まずに最上位資格にチャレンジした資格があります。
前者のステップアップを踏んだ資格は、電験(電気主任技術者 第3種→2種→1種)、技術士(技術士補→一般部門の技術士→総監部門の技術士)、消防設備士(乙種→甲種)です。
後者のステップアップを踏まずに最上位資格にチャレンジした資格は、電気施工管理技士(1級)、管工事施工管理技士(1級)、電気工事士(第1種)、衛生管理者(第1種)です。
上記に記載した資格については、全てなんとかチャレンジし、取得することができました。
前回は、ステップアップを踏んだ資格について、その判断や体験を紹介しました。
今回は、ステップアップを踏まずに最上位資格にチャレンジした資格について、その判断や体験を紹介します。
1.電気工事施工管理技士を最初から1級に挑戦(2級のスッテプを踏まずにチャレンジ)
30歳前後で、電気工事施工管理技士の受験に必要な経験年数に達していたこともあり、電気工事施工管理技士にチャレンジすることにしました。前の年にエネルギー管理士をとっていたこともあり、その頃は、1年に1資格の取得を目指していたため、その年は、電気工事施工管理技士と電験2種を並行し勉強していました。
電気工事施工管理技士を2級ではなく、1級にチャレンジした理由としては、既に受験資格の実務経験で1級電気工事施工管理技士の実務経験をクリアーしていたことと、既に電験3種やエネルギー管理士の資格を取得していたため、同レベルの資格として、2級ではなく1級電気工事施工管理技士からチャレンジすることにしました。
受験資格となる実務経験年数は、学歴等により違いがあり、1級の方が2級よりも2年長くなります。
※1.過去の関連記事です。興味のある方は、後ほどご覧ください。
電気施工管理技士の資格は、電験やエネルギー管理士と違い、建設業法や工事管理(工程、品質、安全、資機材などの管理)が加わるため、電気系といえども少しジャンルが違います。
資格勉強は、通信教育講座で勉強することにしました。理由としは、上記に加えて、先にエネルギー管理士(電気)を通信講座で勉強した経験があり、他にテキストを買わずに、通信講座のテキストだけで合格できたこと。また、厚生労働省指定講座の教育訓練給付制度の対象講座があり、受講期間内に修了した場合、当時8割程度の給付金が得られ、自己負担が2割程度の5千円ぐらいで済み、勉強で分からない点があれば通信講座機関への質問等も可能であったためです。
何より、学習計画は通信講座内で決められているため、自分で学習計画スケジュールを立てなくてよいのもメリットですが、注意しなければならないのは、通信講座の修了時期が、資格受験日の2か月以上前には終わらせて、残りの期間で総仕上げや模擬テストなどの学習を組み、試験日でのアウトプット力を高めておく必要があります。
試験は、1級では学科試験日と実地試験日が分かれており、学科試験の合格を条件に、実地試験を受け合格すれば、1級電気工事施工管理技士の資格が得られます。
このように、1級の合格を目指せるのであれば、下位資格の2級を回避し、最初から1級を目指すことで、学習期間の短縮に繋がり、その時間を趣味や家族サービスなど違うことに利用できます。
2.管工事施工管理技士を最初から1級に挑戦(2級のスッテプを踏まずにチャレンジ)
30代半ば、電験やエネルギー管理士、電気工事施工管理技士などの主要な電気資格は取得済みだった頃、電気の他に機械系の仕事もしていたので、管工事施工管理技士でもチャレンジしてみようかなと思いました。
管工事施工管理技士の資格は、前の1級電気工事施工管理技士の資格受験により、建設業法の指定建設業7つ(土木工事業、建築工事業、電気工事業、管工事業、鋼構造物工事業、舗装工事業、造園工事業)のうち5つに施工管理資格(土木、建築、電気、管、造園)があることを知っていました。
当時、1級施工管理技士を2つ以上持っていれば、「食いっぱぐれることはない。建設業界で一生やっていける」と言われていたのと、毎年コンスタントに資格を取得できていたこともあり、調子にのって1級管工事施工管理技士を受けることにしました。
※2.過去の関連記事です。興味のある方は、後ほどご覧下さい。
この頃から、自分で学習計画を立てればセルフコントロールできると思い込んでいたのと、調子にのっていたこともあったので、通信講座を利用せずに、独学で市販のテキストを買って勉強することにしました。
テキストは、1級管工事用の学科テキスト、学科問題集、実地テキストの3冊だけです。それでも合計6千円程度かかっているため、教育訓練給付制度を利用した通信講座のメリットは、今思えば大きかったといえます。
建設業法や工事管理については、先に1級電気工事施工管理技士で学習した内容がラップしていました。
お陰様でギリギリで一発合格できましたが、機械の専門家でなかった当時、よく無謀にも1級管工事施工管理技士にチャレンジし、ギリギリであったとはいえ一発合格できたものだと、今思えば恐ろしい判断だったと思います。
この無謀なチャレンジが、後の技術士(機械部門)の挑戦に繋がっていくとは、その当時、全く思ってもみませんでしたが、一つの資格取得により色々なキッカケとなる縁が後々に繋がっていきます。
3.電気工事士を最初から第1種に挑戦(第2種のスッテプを踏まずにチャレンジ)
電気工事士を持っていなかったのですが、家庭のコンセントや照明回路の工事を自分で手がけてみたくなり、電気工事士にチャレンジすることにしました。
この試験の最大の難関である特徴は、学科試験の他に技能試験という、電気回路を時間内にきちんとした品質のもので作成する実技試験があることです。
この頃になると資格取得をコンスタントに取れて調子に乗っていたのと、第2種とか下位資格を避けれるのであれば、過去の成功体験から学習ステップ時間が短縮できるため、最初から第1種の選択肢しか考えていませんでした。
しかし工具を使った試験回路の作成という実技に関しては、今までの成功体験にはなかったため、クリアーするのに苦労しました。
実際にホームセンターに行って、第1種の試験で使う工具や電材を揃えて、自宅で回路図を作成して訓練しました。工具や電材で手を切り、手が血まみれになってしまったこともありました。
ある程度、作れるようになっても、時間内にクリアするには、更なる訓練が必要となります。
今考えると、YouTubeなどの動画がすぐ見れる時代ではなく、技能試験の電気回路作成は、問題集のみで誰からも教わった分けでもないのに、よく合格できたなと思います。
試験の作成時間、ギリギリで仕上がりほっとしたのを今でも鮮明に覚えています。
第1種電気工事士を取得できたことで、一般電気工作物の工事(第2種電気工事士の範囲)の他に、自家用電気工作物の工事も携われることになりました。
※3.電気工事士や電気工作物の種類の違いについては、過去記事で以下を作成していますので、興味があれば、後で御覧下さい。
4.衛生管理者を最初から第1種に挑戦(第2種のスッテプを踏まずにチャレンジ)
第1種と第2種の違いは、第1種は全業種で業務が行えるのに対して、第2種では業種が限られています。
第1種では、危険度の高い職場でも業務が行えますが、第2種ではそのような職場では業務を行うことができません
具体的には、第1種は建設業や製造業などの危険度が高い職場、第2種は銀行業などのオフィスワーク中心の職場の資格に分かれます。
※4.第1種と第2種の違いについては、過去記事で以下を作成していますので、興味があれば、後で御覧下さい。
これに関しては、自分の仕事柄、第1種しか選択の余地はなかったため、第1種衛生管理者を受験しました。
テキストは、第1種衛生管理者用の要点テキストと問題集の2冊(計3,000円程度)で勉強し、合格できました。
5.ステップアップを踏まずに最上位資格に挑戦した資格取得経験からのまとめ
以上に4つの資格についてステップアップを踏まずに最上位資格に挑戦し取得した体験を記載しましたが、4つともそれぞれにおいて決断理由に違いがありました。
1級電気工事施工管理技士については、電験やエネルギー管理士を既に取得しており、同程度の資格レベルを取得したかった。
1級管工事施工管理技士については、既に1級電気工事施工管理技士を持っており、「1級施工管理技士を2つ以上持っていれば、建設業界で食いっぱぐれることはない」とう迷信に踊らされた。
第1種電気工事士については、資格のレベルと過去の最上位資格チャレンジの成功体験より、大丈夫だろうと調子に乗っていた。
第1種衛生管理者については、自分の仕事柄、第1種の業種しか選択の余地がなっかたためです。
この中で今思えば、無謀だったなと思うのが、1級管工事施工管理技士と第1種電気工事士であり、専門家でもない素人に毛が生えた程度の状況だったのによくも挑戦したなというのが、実感です。
その無謀なチャレンジのお陰で、後の技術士(機械部門)の取得に繋がったり、自宅のコンセントや照明回路の手直し作成に活かせたりと、仕事以外でも資格を活かせています。
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以上
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