【安全対策】安全の定義 ~武漢ウイルス騒動のリスク分析~

労働安全コンサルタント

【安全対策】安全の定義 ~武漢ウイルス騒動のリスク分析~

1.安全の定義

 

(1)辞書による意味

 

(大辞泉)

 

・危険がなく安心なこと。傷病などの生命にかかわる心配、物の盗難・破損などの心配のないこと。

 

(広辞苑)

 

・安らかで危険のないこと。平穏無事。

 

・物事が損傷したり、危害を受けたりするおそれのないこと。

 

大辞泉は「安心」について表現しており、広辞苑の方が、「安全」について表現している印象です。

(2)労働安全衛生における「安全」とは

 

一般の労働者や企業の安全衛生の担当の方でも、正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか?

 

ズバリ「許容できないリスクがないこと」「許容不可能なリスクがないこと」を言います。

 

ここで「許容する」「許容しない」の判断が重要となります。

 

後で、この判断を数値的根拠で説明します。

 

(3)絶対安全

 

絶対安全とは、リスク0(ゼロ)の状態を指します。

 

しかし、「安全神話」が語られていた原発でさえが「事故」を引き起こしたことからも分るように、「絶対安全」など、あるはずがありません。

 

「原発事故」から学ぶ大きな教訓は、「私たちは常にリスクに敏感でなければならない」ということです。

 

津波の危険性と被害に対して、「見ざる、言わざる、聞かざる」の状態になっていたのではないでしょうか?

 

2.リスクとは何か?

 

(1)飛行機事故と自動車事故のリスクはどちらが高いか?

 

・発生件数は自動車事故の方が多い⇒可能性が高い

 

・起きた場合の被害は飛行機事故の方が酷い⇒重大性が高い

 

(2)リスクの定義

 

危害(被害)の発生確率(可能性、頻度)及び、危害(被害)の度合い(重大性、重篤性)の組合せで決まります。

 

例)リスクを定量的に示すのは難しいが、2019年に国内の交通事故死者数は3,215人であるのに対して、飛行機事故死者数は0人であるため、自動車事故の方が、リスクが高いであろうと言えます。

⇒移動時のリスクを考慮して、自動車で移動せず、飛行機で移動すること、として使えますが、実際には、費用や移動時間などを考慮して、各自で判断することになります。

 

(3)インフルエンザと武漢ウイルス(武漢風邪)のリスクはどちらが高いか?

 

「労働災害」でもそうですが、かすり傷のような「軽傷」と、死亡事故のような「重傷」を考えた場合、取り返しがつかないのは、「死亡事故」です。

 

日本国内のインフルエンザによる死亡者数は、年平均で1万人です。

 

それに対して、武漢ウイルスにより「武漢風邪」や「武漢肺炎」で亡くなられた方は、厚生労働省のホームページ(令和2年5月11日発表)によると死亡者数621人です。

 

令和2年2月ごろから武漢ウイルスで騒ぎ出してから、3ヶ月が経ちましたので、今後の死者数を1年間で考えた場合に、単純に現在の死者数に4倍した場合、2,484人となります。

 

よって、武漢ウイルスによる年間の死者数を2,500人と推定した場合のリスクとしては、インフルエンザの方が、4倍リスクが高いと言えます。

3.リスク許容の判断

 

・自動車事故については、2019年の国内での交通事故死者数が3,215人であるのに、社会は、利便性により自動車の使用を許容しています。

 

・インフルエンザについては、年間の平均で、患者が1,000万人出て、死亡者が1万人に達するのに、TVや新聞は、今回の武漢ウイルスの様に騒ぎ立てる報道を、これまでしてきませんでした。これは、社会が許容していることで、視聴率が取れないことを報道機関が知っているためです。

 

・武漢ウイルスについては、患者数ではなく、感染者が数名出ることに対して、TVや新聞は、毎日のように取り上げて、危険を煽ってきました。

 

・武漢ウイルスによる年間の推定死者数は、日本の場合、今後、夏場に差し掛かることと免疫力が付いていくため死者数が低下していくものと考えるが、多く見積もっても、2,500人程度です。交通事故やインフルエンザによる年間の死亡者数と比較しても、経済活動の自粛や学校を休校してまで対策しなければならないものとは、到底、考えられません

4.武漢ウイルス騒動のまとめ

 

・武漢ウイルス騒動による経済活動の自粛要請は、「科学が、社会の煽りに負けた判断」だと言えます。このような事例は、ダイオキシン問題のときにも、朝日新聞やNHKは、盛大に煽りましたが、問題が無いと分ったあとには、何の訂正や謝罪もなく、「だんまり」を決め込んできました。

 

・武漢ウイルス騒動が、終焉した後に、経済的な自殺者が増加しても、オールドメディアは、いつものように「だんまり」を決め込むことでしょう!

・許容できるリスクかどうかを見分ける判断力は、毎日のように報道で煽られることで、大衆が洗脳されていきます。冷静な判断力と胆力がない政治家は、保身のために迎合し、浅はかで余計な対策をとって、一般社会にアピールします。「絶対安全」の対策をアピールして、保身に走りたいのでしょう。

 

・オールドメデイア(TV・新聞)の視聴者・購読者層は、60歳以上の高齢者が大多数を占めています。オールドメディア支持層は、年金生活者の占める割合が高いと言えます。

 

・一方、50歳代以下の働き盛り層の経済活動を止めてまで自粛したことで、年金を支える労働層から、経済的な理由による自殺者が増加すると予想します。

・リスク対策の観点から、武漢ウイルス感染者の死亡率は、明らかに高齢者が高かったので、リスク低減対策として、外出時の「マスク着用と手洗い・うがい」に加えて、外出を自粛するのは「高齢者と労働者で体調不良者」に限定するだけで、リスクの許容により「休業要請や学校休校」は不要であったと、判断します。

 

・冷静なリスクアセスメントにより、こう言っては語弊があるかも知れませんが、「現役世代の労働」や「将来世代の教育」を優先すべきではないでしょうか。皆さんは、どうお考えでしょうか。

以上

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