【源泉かけ流し名湯紹介】飯坂温泉(福島)の魅力 ~低料金で熱い単純泉~

名湯の紹介

先に【源泉かけ流し名湯紹介】シリーズを立ち上げて1回目は、秋田県・玉川温泉について、紹介しました。

今回は、名湯紹介シリーズの第2弾として、低料金で市井の人と一緒に「アツアツ」すっきりの単純温泉に入れる箇所が近くに、いくつも存在する福島県・飯坂温泉を紹介します。

※.冒頭の写真は、飯坂温泉駅の外観写真です。私は電車で、この温泉を訪れました。

1.飯坂温泉(福島)の魅力

(1)多数点在する「外湯」

古くから大きな温泉町には、町の中に「外湯」があるところが多い。

ここでいう「外湯」とは共同浴場を指します。
「外湯」に対して、「内湯」とは家庭の風呂を指しますが、一般的に温泉地では宿の中に設けられている風呂場のことをいいます。

飯坂温泉には、「外湯(共同浴場)」が現存でも9つもあります。

「波来湯(はこゆ)」、「鯖湖湯(さばこゆ)」、「導専の湯(どうせんのゆ)」、「仙気の湯(せんきのゆ)」、「切湯(きりゆ)」、「八幡の湯(やはたのゆ)」、「大門の湯(だいもんのゆ)」、「十綱湯(とつなゆ)」、「天王寺穴原湯(てんのうじ あなばらゆ)」の9つです。

この9つ全てが、源泉100%掛け流しの温泉を堪能できる昔ながらの「外湯(共同浴場)」です。

私は、「切湯(きりゆ)」に入浴しました。その感想を後に、記載します。

9つの共同浴場と足湯に入りながら温泉街を1日ぶらぶら散策すれば、気になるお店や建物がたくさん見つけることができるでしょう!

(2)気軽に日帰り温泉

飯坂温泉の外湯(共同浴場)の営業時間は、朝の6時から夜の10時までです。

また、アクセスもよいのが特徴です。

JR福島駅から、飯坂電車(約20分)で福島交通、飯坂温泉駅に着きます。(※冒頭の画像が、飯坂温泉駅の外観で、以下が飯坂電車の外観です)

私は、福島市に宿泊して、この電車に温泉が目的で乗車しましたが、昔ながらの電車でなつかしく、この電車の雰囲気と車窓からの風景が「これから温泉に行くぞ!」という気分を盛り上げてくれます。

車では、高速道路、東北自動車道の福島飯坂ICを下りてから、10分(国道13号線と県道3号線通過)で、飯坂温泉駅前に到着します。

(3)地元の常連客が多い

一般市街地の中に、外湯が点在しているため、近所の常連客が多いのが特徴です。

飯坂温泉の外湯に入りに来る人は、観光客よりも近所の常連客の方が多いのが特徴です。私のときは、一緒の連れの人以外は、ほとんど常連客のようで、ご近所さん同士で話されていました。

よって、「温泉を大切にしている人」が入っている風呂だということが、直ぐに分ります。

浴室内、脱衣所は、お客さん達もきれいに使っていました。

この常連客が、冒頭でも述べましたが、46℃近い「熱湯」に平気な顔で入っているのには、最初驚きました。

この光景は、「何も足さない、何も引かない!」(加水しない、熱さにも身を引かない)と言った印象です。

(4)「熱湯」の温泉力

先にも述べましたが、湯温平均44~46℃程度の熱さが飯坂温泉の最大の特徴だと言えます。

泉質は、アルカリ性単純温泉であり、浴槽に無色透明な高温泉(42℃以上を指し、飯坂温泉は45℃程度ある)が注がれています。

熱さ45℃程度の風呂に、常連客さんは、平気な顔で5分以上も入っています。

これは、塩素入り水道水の風呂や循環風呂では、絶対に入っていられない、やけどする温度です。

やはり「源泉かけ流しの温泉」だから、入れると言っても過言ではありません。

私は、温泉アマチュアの頃に入ったので、1分程度しか入っていられませんでした。

一緒の連れの人は、15秒程度で根を上げ上がっていました。

私と連れの人は、常連さん達に笑われたものです。

今の私は、45℃程度の源泉かけ流し温泉であれば、飯坂温泉の常連さん達と同じく、5分以上入っていられます。

高温泉に入るには、コツとそれを活かした慣れが必要で、まずコツを覚えてから慣れる必要があります。

そのコツは、「ゆっくり入り、入ってからは体を動かさず、じっとしていること」です。

浴槽に急いで入ると熱い水圧が皮膚を刺激しますし、浴槽に入ってから体を動かすと熱い水温の流れが皮膚を刺激し我慢できなくなるからで、「じっと」していことで温度に慣れてきて、顔から汗がでる程度になったら、体が温まった合図で、「出てもよい」というサインと受け止めています。(実際の私は、汗が出てから更に2~5分程度入っています)

また、源泉かけ流しの温度が45℃程度の高温泉で頭を洗うとスッキリします。

私は源泉かけ流し温泉では、シャンプーを使わずにこの高温泉のミネラル成分を利用し、頭に桶で100杯程度かけて頭皮の油を落としています。

これでスッキリしますし、体だけではなく、頭や顔にも温泉成分が浸透するため、「少し頭が良くなった気分!」にもなります。

特に、「熱湯」の源泉かけ流しによる「桶100杯の頭洗い」は、頭皮や顔の皮膚が、「ぬる湯」よりスッキリします。(「ぬる湯」の「桶100杯の頭洗い」も、掛けている最中に気持ちよくて好きですが・・・)

今、飯坂温泉に行けば、間違いなく、この「桶100杯の頭洗い」にチャレンジしたい泉質と温度であったことが、10年以上前の飯坂温泉での入浴体験ですが、蘇ってきます。

(5)低料金

外湯9つのうち、「波来湯(はこゆ)」は大人300円、それ以外は200円という低料金なのも魅力です。

清掃等は、近所の常連さん達も協力して、きれいにしているようです。

(6)奥州三名湯の一つ

飯坂温泉は、奥州三名湯の一つに数えられ(他の二つは鳴子・秋保)歴史ある温泉街です。

飯坂温泉発祥の「鯖湖湯(さばこゆ)」は、日本武尊(やまとたけるのみこと:伝説となった日本古代最大のヒーロー)が東征の途中に発見し湯治した湯だと伝えられています。

「鯖湖湯(さばこゆ)」は、近年改築されましたが、堂々とした木造建築にヒバやケヤキ造りの浴場、御影石の浴槽など、贅(ぜい)を尽くした浴舎が魅力です。

45.6℃の熱湯には、かつて松尾芭蕉や与謝野晶子も入っています。

(7)湯めぐりとまち歩き

奥州三名湯の一つ飯坂温泉には見どころ、そして美味しい食べ物や名産品が沢山あります。

ぜひ、入浴のついでに「まち歩き」をお勧めします

多くの文豪も愛したお湯とその町並みは人が通るだけのような細い路地も多く、意外にマニアックな町並みに気づくかもしれません。

想像力を働かせ、自分なりの“飯坂”を発見してみるのも楽しいと思います

2.入浴の感想

私が入浴した「切湯(きりゆ)」の浴槽です。とてもシンプルな浴槽であり、温泉入浴後のスッキリ感は、最高です。

飯坂の「外湯(共同浴場)は熱い!」と一度は耳にしたこともある方もいるかもしれません。

私も、紹介して頂いた方に、そのようにお聞きしました。

その熱さとは裏腹に「入浴後の爽快さ!」には、驚かされました。

今思えば、源泉かけ流しの魅力にハマり出したきっかけだったのかも知れません。

福島市民の雰囲気も、おっとりしていて、気に入りました。また、いつか訪れてみたいと思います。

3.場所と飯坂温泉のHPリンク

飯坂温泉は福島県の北部にある福島市にあります。住所は、福島市飯坂町です。

飯坂温泉 外湯(共同浴場)
http://onsen.fckk.jp

飯坂温泉オフィシャルサイト
https://iizaka.com

以上

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