先日の2019年(令和元年)12月19日(木)に、日本技術士会のホームページで2019年(令和元年)10月13日(日)に実施された技術士 一次試験の合格発表がありました。
一次試験に合格なされた方は、おめでとうございます。来年度の二次試験の受験を考えている方は、学習計画を作り、準備を早めに進めることをお勧めします。
残念だった方は、来年度の一次試験合格に向けて、心の整理が付いてから、早めの準備の再開をお勧めします。
なお、今年度は、台風19号の影響で、東京、神奈川会場での試験が中止となり、受験できなかった方の再試験が再申込者を対象として2020年3月7日(土)に行われるようです。4月下旬の合格発表とのことで、一次試験に追加合格した場合、来年度の二次試験の受験が申込の日程上で普通に申込めないため、特別措置があるようです。但し、二次試験の受験には、準備期間が必要であるため、もう少し早く再試験を行ってあげれば良かったのでは?・・・と感じています。
今回の発表であった全体の合格率及び、部門毎の合格率について、以下に解説します。
1.技術士一次試験 歴代の合格率の変遷
<表1>
<今回の結果に対する総評>
・受験者数は、ここ数年1万6千~1万7千人で推移してきましたが、今年度は9千人弱であり、都心部で人口が多い東京、神奈川会場で中止になったため、受験者数が極端に減りました。
・それに伴い、合格者数が受験者数の減少により、4,537名と例年の6割程度の人数となっています。
・合格率は、48.6%であり、過去平均の38.7%より10%程度高かったため、合格率が高かった年といえます。これは、平成24年以降に合格率を高くした影響が未だ継続していることを表しています。
2.技術士一次試験 部門別の合格率(2019年度)
<表2>
<今回の結果に対する分析>
・平均合格率48.6%を基準として、合格率が高かった部門はピンク、合格率が低かった部門は水色で表を塗りつぶしました。平均よりも合格率が高かった部門は13部門、低かった部門は7部門でした。
・これは、基礎科目と適性科目は、全部門共通であるため、専門科目が難しかった部門と易しかった部門の影響が主に出た結果だと言えます。
・合格率が一番高かった部門は経営工学部門の76.7%、一番低かった部門は応用理学部門の29.5%であり、その差は47.2%の開きがありました。
・情報工学部門は、一次試験の合格率が68.8%と全部門のうち2番目に高く、先日報告があった今年度の二次筆記試験の合格率が9.3%と全部門のうち2番目に低かったため、極端な部門だなとの印象を受けました。
3.まとめ
・技術士二次試験の受験条件の中に、一次試験の合格がありますが、一次試験をどの部門で合格しようと、二次試験の全ての部門の受験申込条件に適用できるため、一次試験をどの部門でクリアするかは、今回の部門別合格率の難易度が参考になります。
・但し、二次試験を受験したい部門が決まっているのであれば、一次試験は同じ部門を受験し、基礎固めをする目的で学習することをお勧めします。
後編記事:【資格取得】技術士 一次試験 合格率結果発表(2019年度 再試験)
https://www.licenseengineer.com/archives/3879
【LEからのコメント】
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筆記対策まとめ記事: 【技術士二次筆記試験対策】総集編 ~受験者の皆さんへエールを送る~
口頭対策まとめ記事: 【技術士二次口頭試験対策】総集編 ~受験者の皆さんへエールを送る~
厳選記事のまとめ: 【100記事投稿記念】筆者が選ぶ厳選21記事
以上
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