エネルギー管理士(通称「エネ管」)の試験区分は、専門区分が選択性となっており電気分野と熱分野あり、受験制約が無くだれでも受験することができます。なお、合格後の区分として、電気分野で合格しても、熱分野で合格しても、エネルギー管理士としての仕事の区分は無く、総合的なエネルギー管理に従事できます。
試験科目数は4科目で、共通の必須基礎科目(法規等)が1科目と、分野毎の専門区分科目が3科目あり、それぞれの科目で合格基準の6割以上をクリアすれば合格できます。なお、科目合格制度があり、一部の課目に合格した人は、その合格した試験が行われた年の初めから3年以内に受験する場合、合格している課目の試験が免除になります。
試験としては、年1回です。
申込は、インターネット申込が可能です。受験費用は1万円程度です。
受験の申込期間は、5月上旬から6月中旬までの1ヶ月弱の期間受付しており、試験は、全国各地区の10カ所(北海道、宮城県、首都圏、愛知県、富山県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県)で、8月上旬の週末休日に実施されます。試験は筆記試験(マークシート方式)です。
試験結果の発表は、9月中旬に合否通知書が届きます。
合格通知を受けて、その後、経済産業大臣に免状の交付申請をしますが、申請の際に、1年以上の実務従事証明書の提出が必要となります。
受験の申込から試験結果の発表まで、約半年間のロングスパーンの試験対応となり、受験の勉強期間を考慮すると年単位で取り組む必要があります。
また、エネルギー管理士の免状を取得する方法として、試験の他に、エネルギー管理研修を修了することによる取得方法があります。年に上期と下期の2回、全国の6カ所(宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)で開催され、7日間連続の研修を修了することで、免状を申請することができます。この研修は、最終日に修了試験があり、合格しなければ研修修了者となれません。2018年度の研修修了者の合格発表では、受験者数1,208人に対し、修了者数678人であり、約半分程度しか修了していないようです。研修費用は7万円程度であり、開催地毎に募集人数の制限があります。なお、研修受講にあたり資格審査があり、仮申込書と一緒に提出する「エネルギー使用合理化実務従事証明書」の記載内容に基づく審査があります。
以上に、試験に合格し免状を得る方法と、研修を修了し免状を得る方法の2パターンについて紹介しました。どちらを選択するかは、費用、日程、開催地、及び合格率等で判断して決める必要があります。ちなみに私は、試験で合格し免状を取得しております。
関連記事リンク: 【資格の概要】エネルギー管理士とは ~選任業種と使用量~
以上
<書籍等の紹介>
~以下は、エネルギー管理士 テキスト~
エネルギー管理士試験電気分野徹底研究改訂2版 [ 不動弘幸 ]
工学教科書 エネルギー管理士 電気分野 出るとこだけ! エネルギー管理士試験学習書 (工学教科書) [ 毛馬内洋典 ]
工学教科書 エネルギー管理士 熱分野 出るとこだけ! (EXAMPRESS) [ 石原 鉄郎 ]
エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通(1)第5版 平成30年度改正省エネ法対応版 エネルギー総合管理及び法規 [ 省エネルギーセンター ]
デルデル用語早わかり エネルギー管理士試験(熱・電気) [ エネルギー管理士問題研究会 ]
~以下は、エネルギー管理士 問題集~
2019年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集 [ オーム社 ]
2019年版 エネルギー管理士(熱分野)過去問題集 [ オーム社 ]
エネルギー管理士 電気分野 模範解答集 2019年版 [ 電気書院 ]
エネルギー管理士熱分野模範解答集 2019年版【電子書籍】[ 橋本幸博 ]
エネルギー管理士熱/電気共通課目問題集エネルギー総合管理及び法規第3版 [ 中村武美 ]
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