口頭試験を3回受験した中で、受験動機は2回、抱負や活用は1回聞かれています。
質疑の定番である、動機や抱負・活用のQ&Aは自身で事前に整理し用意しておくことをお勧めします。
1.一般部門(総監以外の20部門)の場合
自身のためと、社会のための二本立てで説明するのが良いです。社会のための内容を盛り込む必要性は、技術士の倫理観として「公益確保の責務」があるからです。但し、社会のためのみの一本立てでは、良い子ちゃんの一般論すぎて、本人の熱意が伝わらない嘘くさい内容になる可能性があります。
動機と抱負・活用はセットですから整合性にも留意して整理しておいてください。特に動機が具体的であれば、合格後はそれを実行する段階となるだけです。
<形式的な例(一般部門)>
技術者として最高の資格である技術士にチャレンジすることで、自らのスキルアップを図りたい。 また、○○のプロジェクトに参加し、社会貢献したいと考えています。そのようなプロジェクト参加を含めて、外部の人に対して信頼を得る看板が必要であると考え、技術士(○○部門)にチャレンジすることにしました。
但し、もっと個性が溢れる内容や熱意が伝わる内容の方が、試験官に与えるインパクトが強まりますので、自身の内に秘めたものを取り入れ工夫するのが、よりベストに近づきます。
2.総合技術監理部門の場合
上記にて、総合技術監理部門以外の一般部門20部門の場合を想定し解説しましたが、総合技術監理部門の場合には、経営及びマネジメントの視点で、動機や抱負を語る必要性があります
<形成的な例(総合技術監理部門)>
・これまで、○○のリーダーとして、自分なりのスキルで管理業務に携わってきました。しかし、技術士になって、総合技術監理部門があることを知り、体系的管理技術のスキルを身に付けたかったので、勉強しました。勉強した体系的管理技術が自分に身についているかの確認のために、この試験を受験しました。
・総監を取得し、総合的、体系的マネジメントの証明書を持つことにより、組織内では、大きなプロジェクトを束ねる役割を会社から信頼を持って得られやすくなります。また、組織外では、協力業者、委託先、あるいは、自治体、住民などに対して、複雑な工事でも、しっかりマネジメント出来ることの、信頼を得るためのツールになると考えています。
3.まとめ
以上を参考に、自身の考えを整理し、動機や抱負・活用について、事前に整理しておくことを推奨します。但し、こう言った内容は、一人よがりになりがちですので、模擬口頭試験を実施し、第三者にどう受け止められるのかを確認しておくことをお勧めします。
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以上
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