【資格取得】技術士（総合技術監理部門）の特典 ～メリット～
前の記事で「 【資格取得】技術士（電気電子部門）の特典 ～特化メリット～」と「 【資格取得】技術士（機械部門）の特典 ～特化メリット～」について、技術士一般部門の特典について取り上げましたが、今回は、一般部門とは毛色が違う「【資格取得】技術士（総合技術監理部門）の特典」について、解説したいと思います。
【技術士（総合技術監理部門）の特典 ～メリット～】
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まず、総合技術監理部門とは言っても、技術士（総合技術監理部門○○－△△△）の○○－△△△部にあたる選択科目があるため、○○部門△△△科目と同じ特典があることを先に述べておきます。
そのうえで、総合監理技術部門の特典は、国土交通省から出されている土木工事の「設計業務等共通仕様書」の中に、「管理技術者、照査技術者は技術士〔総合技術監理部門（業務に該当する選択科目）又は業務に該当する部門〕又はこれと同等の能力と経験を有する技術者あるいはRCCMの資格保有者であり、特記仕様書に定める業務経験を有しなければならない。」とある。つまり、照査技術士になる第1条件は、総合技術監理部門（業務に該当する選択科目）であり、持ち合わせていなければ、第2条件として一般部門の業務に該当する部門、更に持ち合わせていなければ、第3条件でRCCM等となっています。よって、総合技術監理部門（業務に該当する選択科目）であれば、文句なしに管理技術者や照査技術者となります。
【管理技術者と照査技術者の区分】
＜管理技術者＞ 契約図書における設計・管理
「管理技術者」とは、契約の履行に関し、業務の管理・運営に必要な知識、技能、資格を有し、業務の管理・運営・統括等を行う者で、受注者が定めた者をいう。
＜照査技術者＞ 契約図書における照査
「照査技術者」とは、成果品の内容について技術上の照査を行う者で、発注者が設計図書に定める場合は、設計業務等における照査技術者を定め、氏名その他必要な事項を発注者に通知しなければならない。照査技術者を変更したときも、同様とし、受注者が定めた者をいう。照査技術者は、管理技術者を兼ねることが出来ない。
公募型プロポーザル方式評価項目の配置技術者の技術力（管理技術者・照査技術者）で評価が有利に働く（？）
一般部門のみの技術士と総合技術監理部門を併せて持っている技術士とでは、評価基準点が同じであるため、「総監は必要ない」と考える人がいます。しかし、プロポーザル入札時には、管理技術者と照査技術者の技術士登録等証明証の写しを提出する必要であり、技術士登録等証明証には取得登録した全ての部門と科目や、その試験合格年月が記載していますので、総監の技術士であるかどうかを評価者は知ることができます。例え評価点に差がなくても、総合技術監理部門は、マネージメント力を評価する資格であるため、管理技術者や照査技術者を総監の技術士で揃えた会社というのは、評価者へのインパクトを考えると受注に影響があると考えるのが自然だと思います。
以上、総合監理技術部門は、あまり目立った特典はありませんでしたが、建設業の設計業務の受注評価において、有利に働くと考えます。
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