【資産形成】資格を人生100年時代の人脈形成に活かす ~技術士、労働安全衛生コンサルタント、技能士、電気主任技術者のコミュニティ~
人生100年時代を2つの山に例える記事について、過去に紹介しております。
過去記事1:【資産形成】人生100年時代に向けた4つの備え ~人生を2つの山に分けて、自分らしく生きる第2の人生~
また、人生100年時代にあたり、仕事、健康、お金に加えて、交友関係(コミュニティ)の重要性を説いた記事についても紹介しています。
過去記事2:【資産形成】仕事やコミュニティで信頼性を高めるには ~人生100年時代に大切な無形資産「交友関係」の構築~
1.人生100年時代の2つ目の山におけるコミュニティの重要性
図1.人生100年時代のキャリア
人生100年時代の2つ目の山とは、50歳から100歳までの人生の山です。
人生100年時代の1つ目の山は、20歳代から50歳代まで、仕事でガツガツ働く時期であり、コミュニティに時間を避けないため、あまり気にしなくてもよい時期でした。
しかし、人生100年時代の2つ目の山では、体力的にも、お金的にもガツガツ働かない時期となり、労働以外の時間に余裕が生まれます。
人生100年時代の2つ目の山を充実したものにするには、仕事、健康、お金に加えて、交友関係(コミュニティ)は、必須で要素の重要性がアップします。
言い換えれば、交友関係(コミュニティ)のために、人生100年時代の1つ目の山で、健康的に仕事をしてお金を貯めてきたと言っても過言ではありません。
2.人生100年時代のコミュニティの種類
(1)家族
家族は、小規模ですが、もっとも身近で、重要なコミュニティです。他のコミュニティよりも優先順位が高く、予定を立てるとき、最優先にしています。
50代~60代で、子供が大学生のときが、最もお金がかかるピークであり、この時期のためにお金の資産を構築してきました。
また、お金とは裏腹に子供に手が掛からなくなる時期であり、パートナーと二人で、旅行などに出掛けることができる時期です。
両親が健在の場合には、旅行に連れていき親孝行もよいでしょう。
旅行は、体力を使いますので、体力がある50代~60代の時期がベストです。
子供の大学進学の出費と重なったとしても、両親やパートナーと旅行に出掛けた方がよいと思います。
両親が健在な時期、子育てが終わってパートナーと一生過ごすための50代~60代の旅行は、重要です。
旅行先は、一緒に行く人の好みや自分の行きたい所で予定を調整し、行先が決まったら、その名所の歴史を調べてから行くと、グッと親近感が沸き、楽しく思い出の残る充実した旅行になるでしょう。
(2)仕事の関係者
仕事の関係者での飲み会は、話題に職場の共通性があり、盛り上がりやすいです。
但し、飲む相手は、「水が低きに流れる」ような、自分と相性が合う、自然な関係の人がよいでしょう。
ちょっとこの人とは、仕事以外のプライベートで、いやだな!という人とプライベートで飲まないようにしています。(会社で設定された大規模な飲み会は除く)
50歳代以降の人生100年時代の2つ目の山では、「合わない人とは飲まない」という、わがままなぐらいが、ちょうどよいと思います。
(3)社会的なコミュニティ
社会的なコミュニティには、町内会のコミュニティ、趣味のコミュニティなど様々ありますが、資格のコミュニティもあります。
資格のコミュニティは、「同じ資格を頑張って取得した」という共通性があり、意気投合し、共有感が得られます。
仕事のライバル関係になるケースはあるのですが、それ以上に、仕事上での相談ごとが、しやすい関係にも成り得ます。
以下に、考えられる資格のコミュニティを紹介します。
3.資格のコミュニティの紹介
(1)技術士会
正式名称は、日本技術士会で、技術士の20部門毎に各部会があります。
会員数は、正会員、準会員合わせて約19,000人です。
また、都道府県単位で各地域支部があります。
更に地域支部の中にも、様々な活動部会があります。
正会員になる入会金は10,000円、年会費は20,000円です。
また、正会員にならずとも地域支部会友という制度があり、年会費5,000円で、地域支部の活動報告冊子や地域支部の各活動部会に参加できます。
技術士資格は、一次試験、二次筆記試験、二次口頭試験をクリアすることで得られる資格です。特に二次筆記試験の合格率は低く難関な試験であり、二次口頭試験は一発チャンスの緊張感に溢れた試験であるため、お互いにそこをクリアしてきた大変さが分かりあえて、お互いにリスペクトした関係性が得られます。
以下に日本技術士会のHPリンクを貼りました。また、専門部会毎や地域支部毎のHPもありますので、興味のある方は、詳細をそちらで確認してみて下さい。
(2)労働安全衛生コンサルタント会
正式名称は、日本労働安全衛生コンサルタント会で、労働安全コンサルタント、又は、労働衛生コンサルタントが入会できます。
本部以外には、都道府県単位で各地域支部があります。
更に地域支部の中に、事業部会、広報部会、研修部会、企画部会などがあります。
会員の労働安全衛生のコンサルタント活動を支援する組織です。
正会員になる入会金は10,000円、年会費は25,000円(安全と衛生の両方の人は30,000円)です。
技術士会と比較して、資格者の絶対人数が少ないため会員数約2,600人と技術士会員の14%程度ですが、労働安全衛生コンサルタント会員は、技術屋だけでなく、お医さんも居るため、バラエティーに富んだ面白い組織です。
以下に日本労働安全衛生コンサルタント会のHPリンクを貼りました。また、地域支部毎のHPもありますので、興味のある方は、詳細をそちらで確認してみて下さい。
(3)技能士会、又は、技能士連合会
日本の国家技能検定には、131職種あり、技能検定に合格したものは技能士と称することができます。
技能士会とは、技能検定に合格した技能士が所属する職能団体のことです。
技能士会は、技能士の技能や知識の向上、社会的地位の向上、技能検定の実施や協力などの活動を行っています。
全国には、都道府県別や職種別の技能士会があり、一般社団法人全国技能士会連合会(全技連)がその全国組織となっています。
技術士会や労働安全衛生コンサルタント会と違い、全国組織を経由せずに、都道府県別や職種別の技能士会に直接加入することができます。
技能士は、職種が豊富なため、全国で延べ10万人の会員がいます。
技能士会には、さまざまな職種の技能士が所属しており、その技能や技術を生かして、社会や地域に貢献しています。技能士会のホームページでは、技能士の紹介や技能士がいるお店の検索、技能士の活動やイベントの情報などが見られます。
技能士会は、技能士の交流や連携を深めるとともに、技能の伝承や普及にも努めています。
以下に代表的な技能士会のリンクを貼りました。興味がある方は、各技能士会のHPで詳細をご覧ください。
(4)電気管理技術者協会
電気事業法では、事業者が設置する事業用電気工作物(自家用電気工作物を含む)の工事、維持、運用に関する保安の監督をさせるため、原則として電気主任技術者免状の交付を受けている者のうちから、主任技術者を選任することが定められています。
電気管理技術者とは、電気事業法施行規則第52条の2項に定められた、自家用電気工作物の電気保安に関する業務を行う個人事業者のことです。
自家用電気工作物を有する事業者等は、電気管理技術者との契約によって電気主任技術者の選任が不要となります。
電気管理技術者協会とは、自家用電気工作物の設置者から電気保安管理業務を委託された電気管理技術者(個人事業主)が、電気保安管理技術の向上を図るともに電気保安法令を遵守し、電気に関する安全の確保を図り電気事故の防止に寄与することを目的に集まった団体で各地域ごとにあります。
自家用電気工作物の保安監督を外部に任せるケースでは、この個人事業主の団体である電気管理技術者協会の加入者か、地域の電気保安協会に依頼するケースが大半です。
電気管理技術者協会自体では、電気保安管理業務の営業活動は行っておらず、各協会では、所属する会員のために以下の事業を行っています。
①電気保安管理技術の向上のための講習・研修等の実施
②電気保安管理の技術に関する調査・分析等を行い、その成果の提供
③電気使用の安全や合理化に関する相談業務
④電気保安意識及び電気使用合理化に関する意識の普及向上の推進
全国の9電力のエリア毎に9つの地域協会があり、その全国組織である全国電気管理技術者協会連合会を形成しています。なお、各協会には、地域支部があります。
全国の電気管理技術者の総数は、5,500人程度であり、その数の個人事業主が存在していると言えます。
会費は、組織毎に違いがあります。入会金15,000円~200,000程度、月会費5,000円~12,500程度と高めですが、点検規模により協会メンバーに助っ人を頼めたり、試験機材を貸して貰えたりと業務体に絡んでいるので、必要経費と受け止めることも出来ます。
地域支部で新年会や設備見学会が企画されており、コミュニティの場として活用できます。
以下に入会金や年会費の記載がある電気管理技術者協会のリンクを貼りました。興味がある方は、各電気管理技術者協会のHPで詳細をご覧ください。
4.資格のコミュニティの感想
・技術的な会合のあと、懇親会が設定されており、会合以上に懇親会でコミュニケーションがとれます。
・世代を超えたコミュニティが得られます。
・少子高齢化により、年配の技術者が多いです。
・先人である年配の方の経験談は、技術の成り立ち、苦労話、および成功・失敗事例など、実体験による貴重な生の情報が得られます。
・資格取得の苦労や同業者だから分かり合える点は、他のコミュニティでは得られません。
・人生100年時代の2つ目の山のコミュニティとして、資格のコミュニティを活用してみてはいかがでしょうか。
以上
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