【資格取得】技術士 一次試験 合格率結果発表(2021年度)

技術士一次試験



 

【資格取得】技術士 一次試験 合格率結果発表(2021年度)

 

先日の2022年(令和4年)2月28日(月)に、日本技術士会のホームページで2021年(令和3年)11月28日(日)に実施された技術士 一次試験の合格発表がありました。

 

一次試験に合格なされた方は、おめでとうございます。来年度の二次試験の受験を考えている方は、学習計画を作り、準備を早めに進めることをお勧めします。

 

残念だった方は、来年度の一次試験合格に向けて、心の整理が付いてから、早めの準備の再開をお勧めします。

 

今回の発表であった全体の合格率及び、部門毎の合格率について、以下に解説します。

 

 

1.技術士一次試験 歴代の合格率の変遷

 

<表1.技術士一次試験 歴代の合格率の変遷>

 

 

<今回の結果に対する総評>

 

・受験申込者数は、平成25年度~令和元年度までの6年間で2万1千~2万2千人台で推移してきたものが、令和2年度は、1万9千人であり、例年より2千~3千人減りました。しかし、令和3年度は、2万2千人台に戻ったため、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の影響をあまり受けなかったのと、昨年度見送った人も今年はチャレンジしたためだと推察します。このような時期であるからこそ、資格勉強をして将来に備えるべきだと、考えて今年度チャレンジしたいという人が多かったのではないでしょうか。

 

・受験者数は、ここ数年、1万6千~1万7千人で推移してきましたが、令和元年度は1万3千人弱であり、これは昨年の台風19号に対して、都心部で人口が多い東京、神奈川会場において、過度な配慮により試験が中止になり再試験となったため、受験者数が極端に減りました。令和2年度は、1万4千人であり、流行り病による受験申込者数が減ったために、例年よりも少ない受験者数でした。令和3年度は、1万6千後半の人数だったので、流行り病の影響は限定的だったようです。

 

・合格者数は、ここ3年間は6千人代で推移してきましたが、令和3年度は、5,313人と受験者数が回復したにもかかわらず、減少しました。

 

・合格率は、31.3%であり、過去平均の38.8%より7.5%低かったため、合格率が低かった年といえます。ここ10年間で一番低い年になりました。平成24年以降に合格率を高くした影響が途絶えた恰好ですが、3割程度の合格率は、他の国家試験と比較しても高い方だと言えます。今までが高すぎたので、普通の合格率水準に戻っただけです。ちなみに私が一次試験に合格した年は、21.4%であり、とんでもなく低い年で適正科目は、ギリギリ合格だったと記憶しています。

 

 

2.技術士一次試験 部門別の合格率(2021年度)

 

<表2.技術士一次試験 部門別の合格率(2021年度)>

 

 

<今回の結果に対する分析>

 

・平均合格率31.3%を基準として、合格率が高かった部門はピンク、合格率が低かった部門は水色で表を塗りつぶしました。平均よりも合格率が高かった部門は15部門、低かった部門は5部門でした。低かった部門の中には、大票田で総受験者数の半数を占める建設部門が含まれています。

 

・部門ごとに合格率に差が出るのは、基礎科目と適性科目は、全部門共通であるため、専門科目が難しかった部門と易しかった部門の影響が主に出た結果だと言えます。

 

・今年度の合格率が一番高かった船舶・海洋部門の68.8%、一番低かった部門は生物工学部門の11.3%であり、その差は57.5%の開きがありました。

 

・ちなみに昨年度は、合格率が一番高かった原子力・放射線部門の68.6%、一番低かった部門は生物工学部門の25.0%であり、その差は43.6%の開きがありました。

特に毎年、どの部門が高かったり、どの部門が低かったりと、一次試験においては、二次試験のような部門特有の偏りは、無いようです。

 

・今年度の全体の合格率は31.3%と、昨年度の43.7%に比べて、12.4%ダウンしました。

 

・最も受験者数が多い建設部門の合格率が、今年度28.9%であり、昨年度39.7%よりも10.8%下がったことが、全部門の合格率で昨年度よりも12.4%ダウンした要因と分析します。

 

 

3.まとめ

 

・技術士二次試験の受験条件の中に、一次試験の合格がありますが、一次試験のどの部門で合格しようと、二次試験の全ての部門の受験申込条件に適用できるため、一次試験をどの部門でクリアするかは、今回の部門別合格率の難易度が参考になります。

 

・但し、二次試験を受験したい部門が決まっているのであれば、一次試験は同じ部門を受験し、基礎固めをする目的で学習することをお勧めします。

 

 

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