【安全教育】VR活用の危険体感システム ~体験した感想~

労働安全コンサルタント

昨今、現場作業の安全教育として、VRを活用した危険体感システムを導入している企業が増えています。これは、今までベテラン社員から口伝えや文章で継承してきたヒヤリハットを直接、若手社員に体感させることが出来る画期的なシステムです。一方、危険体感の瞬間的な体験であるため、ひとたび重大事故が発生した場合の救護活動や再発防止などの事後対応については、今まで通り口伝えや文書、及び訓練で継承してく必要があります。  

VR危険体感システムの1番のメリットは、「ケガのリスクを伴わず体感できること」です。
効果としては、「危険感受性を高められること」です。  

積木製作 安全体感VRトレーニング C002_開口部廻りの危険体験 Tsumiki_C002

<私が体感したVR経験(製造メーカの安全教育としての開発版)>  

1.危険の設定内容

開口部に薄いベニア板を歩み板替わりに置き(この時点で既にOUT)、開口部の周りを移動して、向こう側の荷物を持ち上げ、ベニア板を渡り戻ろうとした瞬間に墜落する内容でした。  

2.VR体感

落下する瞬間は、思わず恐怖で「ウォー」と声を上げてしまいました。恐怖で寿命が縮まり、冷や汗をかいた感じです。危険感受性は高められましたが、心臓には良くないと思いました。しばらくの間、落ちた瞬間のイメージが抜けず、体に留まっていました。これが、狙いなのかも知れません。  

3.墜落したあと

落ちた瞬間は思わず、うずくまるようにしゃがんでいました。その後、下の階の床、何事もなく着地していました。何とも不思議な感じです。高さ1mぐらいから飛び降りたときに足への衝撃が掛かりますが、5mぐらい落ちたのに、ふわりと着地する不思議な感覚です。

4.体感後の感想

心臓には悪かったですが、二度と体感したくないという恐怖感が芽生えた点は、効果が大きかったと言えます。外傷リスクを伴わず、危険感受性を高められる点では、安全教育への有効活用が可能だと感じました。  

5.余談

VR危険体感システムを体感して感じたことは、ジェットコースターなどの恐怖形の乗り物に乗るような感覚に似ているなと思いました。私は、恐怖形の乗り物はあまり好まないけれども、乗る分には大丈夫ですが、嫌いな人や高所恐怖症の人は、落下のVR体感を体験しても大丈夫なものか?と疑問が生じました。

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6.活用のまとめ  

以上、今回は、「事故の型」で一番、死傷者の件数が多い「墜落・転落」のVRを体感しましたが、「はさまれ・巻き込まれ」や「感電」にもVRを適用し、さまざまな現場での危険感受性を高めていければ、活用の範囲が更に広がっていきます。

積木製作 安全体感VRトレーニング H002_製造現場における巻き込まれ体験 Tsumiki_H002

積木製作 安全体感VRトレーニング H001_盤内配線作業中の感電 Tsumiki_H001

なお、いくら危険感受性を高めても、事前の安全対策をおろそかにしては、意味がないため、高めた危険感受性をリスクアセスメントやKY活動による安全対策に活かすのが、重要であることを改めて申し添えしておきます。

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以上

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